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自宅で淹れられる10種類のコーヒー|淹れる行程や器具別の抽出方法

2019.07.18
「自分でコーヒーを淹れてみたい」…いつも誰かに淹れてもらっている、またはお店で飲んでいてそんな風に思ったことはありませんか。自分で淹れる一番の魅力は、自分好みの味を追求できること。

今回は、数あるコーヒーの抽出法の中で最もポピュラーな、ペーパーフィルターを使用したペーパードリップの基本をご紹介します。
手順とコツさえ覚えてしまえば、決して難しくはありません。美味しい家淹れコーヒーで、一日をスタートさせてみませんか?

コーヒーを淹れる6つの工程

「コーヒーを淹れる」といっても、その工程は細かく分かれており、おおまかに分けると6つのステップになります。美味しくコーヒーを淹れるためのそれぞれの手順をかんたんにご紹介しましょう。

ステップは、豆を選ぶ→焙煎する→豆を挽く→淹れる→味わう→保存する、です。挽いた豆を購入して淹れるところからでも良し、こだわりのコーヒー豆から探すでも良し、ライフスタイルにあった楽しみ方を見つけてみましょう。

1. コーヒー豆を選ぶ

コーヒー豆の銘柄は生産地の国名や発信地となる山や港の名前が使われることが多いです。「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」といった銘柄や「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」などは見聞きしたこともあるのではないでしょうか。

ブルーマウンテンなど単一の産地から名付けられた豆は「ストレート」、それに対し、複数の産地の豆を、割合を決めて配合されたものを「ブレンド」と呼び、それぞれの個性を引き出してさまざまな味わいを楽しめるのが大きな特徴です。

フルーティーな味わいや、ボディ感を感じるもの、酸味より苦味を感じるものなど、産地ごとにその味わいや特徴は異なります。自分好みのコーヒー豆を見つけるためにも、豆ごとの特徴や豆の選び方をぜち抑えておきましょう。

コーヒー豆の種類と特徴|産地で変わる味の違いや豆の選び方

2. コーヒー豆を焙煎する

豆の焙煎は、コーヒーの味を決定づける要素の一つです。なんとなく「浅炒り」「深炒り」という言葉を聞いたことはあっても、その違いはよくわからない、という方もいらっしゃるのでは。

そもそも焙煎とは、生のコーヒー豆を炒る加熱する作業のことで、焙煎によって豆に含まれる成分が化学変化を起こし、香り、苦味、酸味、甘味といったコーヒー独特の風味が生まれます。

その加熱時間や熱の加え方など、どれだけ火を通すかによって大別したものが浅炒り、深炒りといった「焙煎度」です。この焙煎度の違いによって豆の色や風味、味わいが異なるため、豆選びと同じく、味を左右する重要な工程といえます。

焙煎から行う販売所であれば、その場でお好みの焙煎を行ってもらうことできますし、手網などを用意すれば自宅で自家焙煎を行うこともできます。

焙煎度によって適した飲み方も異なるので、ぜひそれぞれの特徴をチェックしてみましょう!

コーヒー豆の焙煎(ロースト)を知る|焙煎度による違いや自宅でできる焙煎方法

3. 豆を挽く

いよいよ淹れる工程に近づいてきました。コーヒー豆を粉状にする「挽く」作業です。

豆を挽くのは成分を抜き出しやすくするため。粉状にすることで注ぐお湯にふれる表面積が大きくなるため、コーヒーの成分をしっかりと抽出することができます。

挽き方にも種類があり、5つに大別されます。それぞれで使用する抽出器具が異なり、また、適した飲み方も異なります。豆の粒度が合っていないと、うまく抽出されず薄味になってしまったり、反対に抽出されすぎてエグみの強いコーヒーになってしまいます。

豆を購入したお店でそのまま挽いてもらったり、持ち帰って自分で挽いたりと、お好みで選ぶことができます。自宅なら据え置き型の電動コーヒーミルを使ってもよいですし、アウトドア先でコーヒーを楽しみたい方は、持ち運びができる手動コーヒーミルを使ってみるのもよいでしょう。

表面積が少ない豆の状態の方が比較的長持ちするため、飲みたいぶんだけ挽くように心がけましょう。

コーヒー豆の挽き方|5種類の挽き目と挽く際のポイントとは?

4. 淹れる

いよいよコーヒーを淹れるステップにきました。すでに挽かれてあるコーヒー粉をあらかじめ用意する場合は淹れる工程からになりますが、豆の銘柄やその焙煎度、挽き方によって適した淹れ方、飲み方も異なるので、すでに手元にあるコーヒーをより美味しく味わうためにも参考にしてみてください。

ハンドドリップのなかでももっともポピュラーなのは「ペーパードリップ」と呼ばれる淹れ方です。使用するペーパーフィルターは使い捨てのためお手入れもかんたんで、家淹れ初心者でも始めやすい方法です。

ペーパーフィルターのほか、ドリッパーやドリップポット、コーヒーサーバーや、粉をすくうメジャースプーン、粉や湯量を計るキッチンスケールといった器具を揃えることで、自宅でも本格コーヒーを淹れることができます。

ペーパードリップ以外にもさまざまな淹れ方がありますが、のちほど詳しくみていきます。まずは家淹れの基本となるペーパードリップの手順について、こちらの記事を参照してみてください。

ハンドドリップの淹れ方|自宅でもおいしく淹れるコツや必要な器具を解説

5. 味わう

次はコーヒーを味わう工程です。焙煎した豆や挽いた豆から淹れたコーヒーを「レギュラーコーヒー」(対になるのが「インスタントコーヒー」)と呼びますが、その味わいは立ち込める香りや舌の感覚だけでなく、その温度やカップとの相性などたくさんの要素が重なって生まれます。

さらに、ワインでいう「マリアージュ」とおなじように、コーヒーと相性のよい食べ物やお菓子を発見するのもコーヒーを美味しく味わう楽しみ方の一つです。おなじコーヒーでもまったく印象が異なるので、好きなお菓子、好きな料理との組み合わせを見つけてみてください。

コーヒーの味わいについては、こちらにて詳しくご紹介しています。

コーヒーを味わう | おいしいコーヒーの淹れ方

6. 保存する

美味しく味わったコーヒーを、また繰り返し楽しむためにもコーヒーの適切な保存を心がけましょう。

目安として、粉の状態なら7〜10日、豆のままでも30日程度で飲み切るようにしてください。冷蔵庫に入れる場合も、ほかの食品の匂いを吸収しやすいため、かならず密閉容器にしまい、なるべく開け閉めが頻繁でない場所がおすすめです。

コーヒーの適切な保存方法、保存場所についてはこちらでも詳しく解説しています。

鮮度を保つコーヒー豆の保存方法|粉の保管場所・期間・豆の選び方まで

さまざまなコーヒーの淹れ方

コーヒーを淹れるステップをおおまかに見てきましたが、「淹れ方」にはハンドドリップ(ペーパードリップ)以外にもさまざまな種類があります。

それぞれの特徴をかんたんに見ていきましょう。

ペーパードリップ

家淹れの基本となる、ペーパーフィルターを使った抽出方法です。ペーパーフィルター、ドリッパー、サーバー、ドリップポットなどといったコーヒー器具を揃え、コーヒー豆は中細挽きを用意しましょう。

注いだお湯がじわじわとコーヒーの成分を抽出していくのですが、このお湯を注ぐ微妙な手加減が味を決める奥深い淹れ方です。しっかりとコーヒーを蒸らし、複数回に分けて丁寧に注ぎましょう。

ハンドドリップの淹れ方|自宅でもおいしく淹れるコツや必要な器具を解説

インスタントコーヒー

手軽にコーヒーを味わうならインスタントコーヒーという選択肢もあります。

インスタントコーヒーは、抽出したコーヒー液を乾燥させ、粉末状に加工したものです。ペーパーフィルターなどでドリップして使うレギュラーコーヒーの製造過程に「抽出」と「乾燥」の工程を加えることで出来上がります。

実は日本人が最初に発明したとされており、いまなお多くの人に親しまれた飲み物です。手軽に作れるからこそアレンジレシピも豊富で、家庭だけでなく出先やアウトドアシーンでも活躍します。

インスタントコーヒーのおいしい淹れ方|コツやアレンジレシピをご紹介

ネルドリップ

ペーパードリップと異なり、起毛した織物「フランネル」でつくられたネルフィルターを使った抽出方法です。ペーパードリップのようにドリッパーの「壁」がないため、お湯が落ちていくときの力によってネルのたわみ方も変わり、出来上がりの味も異なります。

ペーパードリップに比べ、粉とお湯が接触する時間がやや長いため、粉は中挽きから粗挽きを用意しましょう。ネルフィルターは使用前に湯通ししたり、使用後も煮沸して水に浸しておく必要があるので、お手入れ方法も合わせてチェックしておきましょう。

ネルドリップとは?おいしい淹れ方・味の違い・必要な器具などを解説

エアロプレス

空気を意味する「エアロ」の名がついたエアロプレスは、空気の圧力を使って短時間で抽出を行います。他の抽出方法に比べて比較的新しく開発されたもので、決まった手順と時間さえ守ればお手軽に淹れることができます。

上から押しこんで圧力をかけるため、マグカップなど安定したカップを用意するようにしましょう。

エアロプレスとは?淹れ方・味の特徴・抽出方法・必要な器具を解説

サイフォン

見た目にもインパクトのある淹れ方の「サイフォン」は、コーヒーができあがる過程を視覚的にも楽しめる演出効果の高い淹れ方です。

専用器具の準備が多いものの、手際よく作れるようになれば周りの目を引くこと間違いないでしょう。ポイントは火加減と撹拌の作業です。

サイフォン | おいしいコーヒーの淹れ方

コーヒーメーカー

マシンにまかせてコーヒーを淹れる方法もあります。コーヒーと適量の水をセットしてつくるコーヒーメーカーは、なにより手軽に本格コーヒーを淹れられるのが特徴です。全自動タイプであれば豆をセットすることで豆を挽くところから淹れるところまで全て自動で行ってくれます。タイマーをセットしておけば、朝の目覚めに挽きたての一杯を楽しむこともできます。

挽き加減やや味わいを選択できる機能が備わったコーヒーメーカーもあるので、ぜひお気に入りのコーヒーを味わえる一台を見つけてみてください。

お手軽便利なシロカの「コーン式全自動コーヒーメーカー」を使ってみた

水出しコーヒー(ウォータードリップ、水出しポット)

暑い季節に重宝する水出しコーヒーは、これまでご紹介した抽出方法とは異なる方法で作っていきます。熱を加えずにじっくりと時間をかけて抽出するため、深い香りが溶け込み、なめらかな口当たりですっきりと飲みやすいのが特徴です。

コーヒーバッグを水に漬け込んで抽出する方法や、ウォータードリップサーバーを使った点滴抽出などがあります。

おいしい水出しコーヒーの作り方|自宅で作るコツやアレンジレシピも

フレンチプレス

日本では「紅茶」の抽出器具というイメージも強いですが、もともとはフランスで開発されたコーヒーの抽出器具で、「コーヒープレス」や「カフェプレス」と呼ばれることもあります。

手順通りに作れば誰でも味わいあるコーヒーを淹れることができるお手軽な抽出方法で、難しいテクニックいらずで、豆の味わいをダイレクトに感じることができます。

フレンチプレスには、中挽きの豆を用意しましょう。

フレンチプレスでコーヒーを美味しく淹れる|分量・抽出時間・豆選び・使い方まとめ

パーコレーター

アウトドアにも活躍するパーコレーターも、比較的手軽にコーヒーを作れる抽出器具です。コーヒーとお湯との接触時間が長いため、浅めの焙煎度合いの豆を粗挽きにして用意しましょう。

コーヒー液がパイプを通って循環することで、次第に濃いコーヒーになっていく作り方で、高温で抽出するため強めの味わいになります。

アウトドアに持っていけば、パーコレーターを小さな鍋代わりに使うこともできるので、これ一つで重宝する便利アイテムです。

パーコレーターの使い方|アウトドアメーカーに活用術を聞いてきた

エスプレッソ

イタリアの家庭でよく作られるエスプレッソは、圧力をかけてすばやく抽出する様子から「エクスプレス」(急行)、転じて「エスプレッソ」と呼ばれるようになりました。

カフェで作られる業務用エスプレッソのイメージがありますが、実は家庭でも手軽に作られるよう「直火式エスプレッソ」といった器具も登場しています。

こちらの記事では、エスプレッソをベースとしたカフェメニューもご紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

自宅でできる本格エスプレッソの作り方|おすすめ器具や簡単レシピも

ほかにも知っておきたいコーヒーの豆知識

コーヒーを淹れるうえで、淹れ方以外に知っておきたい知識がさまざま。美味しくコーヒーを淹れるために、以下のポイントを抑えておきましょう。

コーヒーと「水」の関係性

ここまで、豆の選び方や淹れ方を見てきましたが、コーヒーは99%が水でできています。ひとくちに水といっても、「硬水」「軟水」といった違いがあったり、徹底的にこだわるなら「氷」にも一工夫してみたり。

美味しいコーヒータイムを味わいたいからこそ、そんな細かいところまでこだわってみてください。

美味しくコーヒーを飲むための「水」選び|味の違いと淹れるコツを解説

似ているようで実は違う、「ドリッパー」の特徴の違い

主にペーパードリップで使用するコーヒードリッパーは、フィルターを固定させ、お湯の通り道をつくる役割をしています。ひとくちにドリッパーといっても、その形状や穴の形、穴の数、リブと呼ばれる溝の有無など、実はさまざまな工夫がされており、それぞれで味わいが異なるのです。

美味しく淹れるための機能や形状にこだわったり、家淹れアイテムとしてデザインやカラーにこだわったり、ドリッパーを選ぶポイントをしっかりと抑えておきましょう。

コーヒードリッパーの選び方|種類・形状・特徴や人気ドリッパーを解説

ペーパーだけじゃない、「コーヒーフィルター」の特徴の違い

ペーパードリップではペーパーフィルターを用いますが、ほかにもネルドリップで使用するネルフィルターや、よりコーヒーをダイレクトに抽出するステンレスフィルターなど、大きく3つに分かれます。

それぞれ特徴も異なれば、メリットやデメリットもあり、どれを選ぶかはあなたのこだわり次第です。もっともポピュラーなペーパーフィルターから淹れてみて、徐々にステップアップしてもよいでしょう。

こちらの記事では各種フィルターの特徴やその違いを一挙にご紹介しています。

コーヒーフィルターの種類|ペーパー・ネル・ステンレスの違いと特徴

美味しい「家淹れコーヒー」で至福のひとときを

奥深くもあり気軽に挑戦できるハンドドリップから、お手軽に抽出できるフレンチプレスやエアロプレス、演出効果の高いサイフォンなど、「家淹れコーヒー」はさまざまな楽しみ方ができます。少し面倒だと感じる方でも、コーヒーメーカーを使えば朝の目覚めや食事の後に美味しい1杯を淹れることもできます。

淹れ方だけでなく、使用する水やお湯の温度にもこだわってみると、普段の一杯がさらに楽しくなるはず。ドリップしている時間ごと楽しんで、あなた好みの1杯を見つけてみてください。

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